外に出るのが好きでないからという理由で、土日は家で趣味の編み物や刺繍を楽しむという女性がよくいます。
確かに心は解放され、創造を楽しむことはできますが、視点は近点に固定され、眼精疲労による視力低下を回復させるどころか、ますます悪化させてしまいます。
現在、専門治療室には30代の昔でいう「お針子さん」(洋装店勤務)が通院してきていますが、視力低下はもちろん、肩こり、頭痛をはじめ吐き気、胃痛など眼精疲労特有の二次症状は診ていて本当に気の毒になります。
ここ1.2年、飽きるほど聞かされるのは「メールで夜ふかしをしてしまった」です。確かに興味あるホームページを次々にのぞいたりメールをやりとりすることは、ぞくぞくするほど楽しいことかもしれませんが、そもそも夜は朝に比べて眼は疲れているのです。
その疲れ眼にムチ打って長時間酷使を続けるのは自ら眼精疲労による視力低下を招く行為ともいえます。