妊娠のための人工授精の方法と健康保健費用

妊娠のための人工授精とは、性交によらず、パートナーの精液を子宮内に注入する治療でAIHと呼ばれます。

HはハズバンドのHです。これに対して特殊な人工授精としてAIDがあります。Dはドナーを意味し、無精子症の場合、ご主人の精子に替わり第三者から提供された精子を使用して人工授精を行います。

通常の人工授精AIHは以下の方が対象となります。

・精子数の少ない乏精子症(4000万以下)
・精子運動率の低い精子無力症
・頸管粘液の分泌の不十分な場合
・ヒューナーテスト陰性例(免疫性不妊で精子が頸管粘液を通過出来ない場合を含みます)
・精子にはっきりした異常が認められなくても不妊期間が長期に及ぶ場合

妊娠のための人工授精は、排卵日にあわせて行うことが必須の条件です。場合によっては、排卵誘発の治療と並行して行い、排卵のタイミングを「どんぴしゃり」にあわせて実施します。

精子もできるだけよい条件にするために、人工授精の三~四日前から禁欲し、処置のある日の朝、容器に精液を採取して持参して頂きます。

なお人工授精は目下、健康保険が適用されず、費用は自費診療となっています。

人工授精・体外受精の方法と費用

精液は普通遠心器による分離処理を行い、液体成分は洗浄除去した上で、良好な精子を濃縮し数を調整して、カテーテルを用いて子宮内に注入します。

この操作は、診察台の上で、麻酔なしで行うことができます。注入後は約10分ほど安静にしますが、その後は特に安静は必要ありません。まれに処置後子宮の入り口から少量の出血が続くことがありますが心配はありません。

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