「生理が来ない」ということで真っ先に思い浮かべるのが「妊娠」ということでしょう。
婦人科の医師も常に妊娠の可能性を念頭に置いて対処しています。本人が避妊したつもりでも、「つもり」であって実際にはきちんとした避妊になっていなかったりすることがあるからです。
また、妊娠しているのといないのとでは、治療の方法がまったく違います。ふだんは使える薬でも、妊娠中は使ってはいけないものなどもあるからです。
そのためにも「もしかして妊娠しているかも」と思った場合には、問診のときに恥ずかしがらずに正直に言ってください。
頻発月経だと思っていても、妊娠していたということはあります。とくに妊娠初期は、ちょうど次の生理が来るはずの時期に出血があって、そのあとにまた不正出血がある、ということもあるのです。
すると本人にとっては「生理が二回あったから妊娠ではない」ということになるわけです。生理の周期がおかしくなったというときには、まず妊娠の可能性を考えるようにしてください。